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2008年1月19日 (土)

黄昏の間

駅から家に帰る道ってさ、めっちゃ怪しいんだよね、うちの近辺。でっかい道路渡るまではまぁいいんだけど、渡り終えて少し細めの道に入るとまっすぐつきあたりまで200mぐらいあるんだけど、つきあたりのとこにちっちゃくて古い神社があってそこへ行くまでにお墓と古いアパートやらお寺やら廃校になった小学校やらが建ってるんだけど、塾とか学校とかの帰るぐらいの時間帯は誰もいないし常に風で木々がざわついててめっちゃいやな感じなんだよね。んでさ、そのあたしが帰路として使ってる道にとある伝説があるんだ。黄昏時に現れるといわれている『黄昏の間』がね・・・・

~黄昏の間~

その道の途中に昭和の高度経済成長期ぐらいにはモダンなアパートとして使われてた建物があって、今は誰も住むはずもなく、取り壊されるのを待つだけの廃墟でお世辞にもきれいとは言えない。そこには廊下と呼べるほどのものは無く、一つの階に一つの扉しかない。そんな建物でもエレベーターが一つ備わっている。中はとても狭くて大人が4人ぐらいで精一杯といった感じ。でもそのエレベーターにこそ不思議な力が備わっているらしい。

黄昏時に真っ赤な蝋燭を一本持ってそのエレベーターに乗ると、あるはずのない7階のボタンが増えているらしい。そのボタンを押すと赤い蝋燭に勝手に火が灯る。エレベーターの戸が開くとその先は真っ暗で、一歩踏み出すとそこに無数の明かりがポツポツ灯り始める。それは全部蝋燭の明かりで、それらの蝋燭の太さや長さはばらばらで一つ一つに名前が書いてある。つまり、あの有名な命の残量を示した蝋燭のある空間、黄昏の間にいけるというわけだ。

その数え切れないほどの蝋燭から自分のものを見つけると寿命を延ばせるらしい。黄昏の間には管理人がいて、自分の蝋燭を見つけると現れる。管理人は真っ黒なローブをまとった盲目の男だといわれているが、骸骨姿の死神だとも言われている。その者は到底人間とは思えないようなおぞましい声で「生贄は何処だ」と問うらしい。そしたら、ただ黙ったまま持ってきた赤い蝋燭を差し出す。すると管理人は、赤い蝋燭と引き換えに他人と自分の蝋燭を取り替える権利をくれる。自分より太く、長く、光の輝きの強い蝋燭を選べば延命できる。

でも、自分の蝋燭を探すのには制限時間がある。それは夕日が完全に沈むまで。つまり、黄昏から夕日が沈むまでの短い時間の間に何十億もの蝋燭から自分のを見つけなければならないということ。時間が来るとエレベーターはひとりでに閉まり、再び一階へ戻っていく。見つけられなくても制限時間までに戻れば帰れるが、寿命は赤い蝋燭分になってしまう。しかしもし乗り遅れれば、永遠にその空間を彷徨うことになる。エレベーターの扉が閉まればすべての明かりが消え、自分でも気づかないうちに管理人に首を狩られてしまうらしい。

日が沈むと時折エレベーター前に赤い蝋燭が落ちていたり、無人のエレベーターが一階に来るらしい。あくまでも噂だけど・・・・・・。

終わり

あとがき

この物語の舞台になったアパートのある怪しい道はホントにあたしの帰路なんだよね。まぁ危なっかしくって近寄ったことは無いけど・・・。

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小説」カテゴリの記事

コメント

怖いわね(ノ_・。)そういう所に住んでいるから霊感がついちゃったんじゃない?
黄昏の間に挑戦しないでね〜笑

投稿: みき(・_・`。) | 2008年1月20日 (日) 19時27分

霊感は生まれつきだっての!Σ( ̄口 ̄;;)

投稿: 海獺 | 2008年1月20日 (日) 21時42分

えーなんだつまんないの(ー3ー)

投稿: みき(・_・`。) | 2008年1月20日 (日) 22時54分

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