雛流しを更新するのって何週間ぶりだろ(汗)多分みんな前回の内容とかすっかり忘れたころだね(笑)ま、今回は日常に近づきますか
今日は塾でいろんな展開を考えて一切勉強してなかったから、これ書かないと無益な8時間になっちゃうね
といっても8時間のうち2,3時間は睡眠の時間に費やされていたけど(笑)
ま、雛流し⑤、どうぞ。
合唱祭も終わり、約一週間。暇だ、暇すぎる。なんかイベントごとでも起これば面白いのに。そういえば今週末から世はゴールデンウィークに入る。時期的にはそろそろ席替えのころだろうか。チャイムがなり、皆が席に着いた。水曜最後の時間割、HRだ。
「起立、礼。宜しくお願い致します。着席。」
「・・・よし、お前ら。今日のHRだが、席替えする。ちょっと時間やるからちゃっちゃと荷物まとめろ。」
あたりがどよめいた。待ちに待った席替えだ、無理もないだろう。せめて絡める人の隣だと良いんだが・・・。そんなことを考えつつ、私は机のものを引っ掻き回し、手早くまとめた。
「席はくじで決める、出席番号順に取りに来てくれ。おい、藍原、お前からだぞ。」
私は適当に小さな紙切れをつまみ上げた。20番。真ん中の列の後ろのほうか。全員がくじを引き終えて所定の席へ動き始めた。
「あ、結衣ちゃん!隣じゃん!」
「・・・え?横なの?やった♪」
右隣は雪菜だった。しかし嬉しいのはそれだけではなかった。
「おい、雪菜!お前この席か?」
「裕也!お前うちの斜め前か!やったな!」
なんと私の前は渡部君だった。なんてラッキーなんだろう。しかし、いいことばかりでもなかった。
「あ、隣だ♪渡部君、宜しくね!」
「あ、松浦さん。宜しく。」
松浦綾香。このクラスの綺麗どこといった感じだろうか。放送部をやっているらしいがあまり交流がない。というのも、私はどうもこの人とは馬が合わないからだ。何もしていないのだが、妙に頭にくる。
「あ、隣ね。宜しく、藍原さん。」
「わっ、えっと・・・宜しく(汗)」
閻魔彩さんだ。小柄で華奢な見た目なのだが、いつも重々しく不可思議なオーラを発している人物だ。この人と墓場には行きたくない。絶対何かこの世のものではないものが出てきて何かが起こりそうだ。いつも何を考えているのかよく分からないが、一つだけ知っているのはとてつもない天才児という事だけだ。噂によればこの学校の入試で史上最高点をとったのはこの子らしい。
「・・・みんな席に着いたか?よし。じゃあこれからお前らはその席だ、いいな。後10分授業時間があまってるから、自習でもしてくれ。ただし、他のクラスは授業中だから静かにな。」
宿題をしているうちにチャイムが鳴った。今からはしばらくこの席だ。嬉しいのやら悲しいのやら。そうこうしてる間に6時間目が始まった。英語だ。
「Good afternoon class!Let’s start our lesson!」
あぁめんどくさい。英語は見てるだけでやる気が損なわれてしまう気がする。・・・まぁ正直なところを言えば、英語が嫌いというよりむしろ、先生が嫌いといったほうが正確だろう。何とも眠くなる声質だ。
「・・・ねぇ雪菜、(5)の答えなんだった?・・・雪菜?」
「zZZ・・・。」
「始まって2分で寝るなよ(汗)」
いくら眠い声だといってもこれはないだろう。だってまだ礼しかしてないもの。最初っからやる気がないといった感じで完全に突っ伏してしまっている。後でノート見せる必要があるのかどうかさえ疑ってしまう眠りっぷりだ。こんなんじゃ確実に赤点だな、雪菜は。
「Next,Yukina!True or false?」
「・・・雪菜・・・!起きて・・・!」
「・・・ん・・・。True。」
「Great!Mary was looking・・・・」
なんて強運だ。問題も何も聞かずに当てるなんて(汗)今まで気がつかなかったけれど、この子はいつもこんなことをやってるんだろうか?
『ピシャ!』
「痛っ!・・・何すんだよ、裕也!でこピン以外になんか方法はねぇのかよ~」
「寝るのが悪い(笑)中学校時代から変わらねぇな、お前。」
「うちは日本人なんだから横文字はやらない主義なの!」
「はいはい(笑)」
さすが慣れてるだけある。裕也と雪菜はこんなことを中学時代から繰り返してきたのだろう。扱いに慣れているようだった。
「皆さん、この(5)は非常にいい問なので、ちょっと時間をあげるから近所の人と意見交換をしていいから、答えを出してみてください。」
「ね、雪菜、これなんだと思う?」
「知らん。横文字嫌い。」
「・・・あんたに聞いたあたしが馬鹿だったよ(汗)」
これでも学生だろうか。なんと言うやる気のなさ、問題すら読んでないじゃないか。もっぱら考える気配もなさそうなので、私は少し戸惑っていた。
「よし、聞こう。裕也!答えは?」
「お前たまには自力でやれよ(汗)」
「テストは自力だよ。」
「はいはい。答えは霊長類のなかで、一定以上の知能を持つものは物の名前だけでなく、ものの分類の名称も覚えられるということ。ほら、3段落のIt is possible fo・・・。」
「あぁ~ストップストップ!答えさえ教えてくれればもう満足だよ。」
「相変わらずだな(笑)」
二人の会話は気の抜けるようなものだったが、私には手も足も出なかった問題を、彼はすらすらと解けていた事に驚いた。今まで気づかなかったがどうやら賢いらしい。
「はい、では当てますから答えてください、えっと・・・。」
先生の声をさえぎるようにチャイムが鳴った。やった、当たらずに済む。
「残念ですが終わりですね、じゃあ次の授業で。宿題はワークのL3S2のとこだけですからしっかりやっといてください。」
「・・・あぁ~終わった終わった♪裕也、無駄手間わざわざありがとう(笑)」
「答え言わなくてよかったのにな、残念。」
こんなにも人間出来てる人が、なぜ雪菜なんかとこれほどまでに親しくなったのだろうか。私にはまったく理解できなかった。きちっとしている彼は、適当すぎる雪菜を見下したりしないのだろうか?まったく。不可思議な話だ。
「ねぇ、渡部君ってえらく杉本さんと親しいのね。どんな間柄なの?」
松浦だ。ちゃちゃを入れるなよ。二人が緩く会話してるのに。
「おれらは最高の悪友だよ。松浦さん。たぶん兄弟なんかよりずっとお互いを理解して尊敬しあってると思う。こいつは最高のパートナーなんだよ。」
「尊敬?最高?眠ってばかりでやる気ない感じなのに?」
「分かってないなぁ(笑)こいつは臥竜鳳雛なんだ。君は本気になった雪菜を知らないからそんなことを言えるんだよ。」
「へぇ~あ、ねぇ。親睦のために、今度遊ばない?いいでしょ?裕也君。」
な、なんと積極的な(汗)そう親しいわけでもないのになんというアプローチの掛け方をするんだ、こいつは。だが驚いた反面、その大胆さはうらやましいと思った。私はそんなにうまくチャンスはつかみにいけないと思う。私だって一緒に遊んでみたいのに・・・。
「いいよ、別に。でもどうせ行くんなら大人数で行こうぜ。」
「あ!うちいくからな!」
なんとゆるい雪菜。
「閻魔さんもおいでよ。」
マジでか。
「そうだ!おい木村!福地!板橋!お前らも行こうぜ!」
あぁ知らない男子メンバー。
「んで、行こ。藍原さん。」
そして私。・・・・・・。私!?
「え、あの・・・。うん。」
「よし、ちょうどゴールデンウィークだし、ちょっと遠いけど富士Qでもいくか。」
私はしばらくどきどきしていた。松浦は気に入らないけど、あの子のおかげでまたとないチャンスが転がり込んできた。最高!
こうして私は幸運にも一緒に出かけるチャンスをつかんだのだった。
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